スポンサーリンク
病院栄養士って大変そうだな~と思う方も多いと思いますが、実際大変です!
今回は実際に働いて何が大変だったのか、こんな職場辞めよう!と思ったのはどんな時か。
最終的に辞めてしまった理由について書いていきます!
同じ病院栄養士さん、あなたはまだ頑張れていますか?
栄養士の仕事内容についてはこちらで書いています。
\病院栄養士以外の職場につける!/
介護・福祉の転職サイト『介護JJ』に求人を見にいってみる>>>
スポンサーリンク
Contents
病院栄養士を辞めようと思う理由①休みが少ない。
土日祝、お盆、正月、GW…どんな時でも患者さんは入院しています。
その為、病院がお休みでも我々は患者さんの為に食事を提供しなければなりません。
私の職場は年間休日109日でした。
完全週休2日制です。
有給は年に10日ほど貰えるのでそれを月に1日使って、だいたい月9回の休みでした。
一般企業が年間休日120日ほどなので少ないですよね。
しかも年末年始も働き詰め…。
パートさんが年始は休むので栄養士は絶対出勤しなくてはならず…。
父が一般企業で働いているので、大型連休の間家でのんびり過ごしているのを見るととても羨ましかったです。
はなちゃん
病院栄養士を辞めようと思う理由②常に時間に追われ、ミスも許されない時間設定。
例えば小鉢の盛り付けが10時15分からだとします。
そうすると10時半にはメインの盛り付けを始めないと間に合いません。
その時間、15分です。
15分で100人分、盛り付け・差し込みができますか?
ちょっとぞっとしますよね。
その中で普通食、減塩食、刻み食、ミキサー食の盛り付けを1人~2人で行います。
- 1人分の配分を間違ったらタイムロス!
- 挽回できる時間はない!
- なんで時間かかっているのと怒られる!
- いかに丁寧・早くできるかが求められる!
じゃあもっと早くから盛り付けすればいいじゃん?
って思いますよね。
しかし大量調理マニュアルより
調理後の食品は、調理終了後から2時間以内に喫食することが望ましい。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000168026.pdf
(大量調理マニュアルより引用)
と記されています。
つまり配膳時間が12時15分であれば10時15分より前には盛り付けが出来ない。
ということになります。
2時間以内に
- 小鉢
- メイン
- 汁物
- ごはん、おかゆ
の盛り付けと差し込みを終わらさなければなりません。
しかも100食を4人くらいの人数で。
(差し込みとは、配膳車に乗せてる患者さんのおぼんにおかずを乗せていく行為です!)
ちょっとくらい良くない?
でもね、ちょっとくらいいいじゃない。
って言いだして早めに盛り付け出す人、いるんですよね。
(年配のパートさんとか調理師とか)
でもね、栄養士は絶対にそっち側にいっちゃいけないんですよね。
そしてそれを注意しないといけない。
それも辛いんですよね。
病院栄養士を辞めようと思う理由③早朝勤務からの残業が多すぎる
私の行っていた病院の早番は6時半からの勤務でした。
でもタイムスケジュール表を見ると、6時から仕事内容が書いてあるんですよ。おかしいですよね。
30分早く来て仕事をする。それがなんだか当たり前。早朝手当が500円出ているんだからいいじゃない。上にかけあっても流される。そんな雰囲気でした。
6時から始めても結構ギリギリのタイムスケジュールなので、同期は5時30分くらいに出勤していました。1時間タダ働きです。
月出勤21日のうち19日くらいは早番です。
そのうち17日くらいが早番の残業があらかじめ組み込まれています。
6時から勤務をして15時半に帰れるのは月1日か2日だけです。もうその日はスキップして帰るくらい嬉しい日なんですよ。
話を戻しまして、6時から勤務をしてあらかじめ残業が組み込まれると一体何時までの残業かというと、17時までです。勤務表の数字は1時間半の残業ですが、実質2時間の残業です。
この2時間の残業が月に15日…月の残業は30時間くらいでした。
これが辛くて…帰っても眠くて18時くらいに昼寝してしまったりして22時くらいに起きて、結局1時くらいに寝て5時に起きる…。
早番あるあるではないでしょうか?
これって疲れが取れないんですよね。
たまに日勤の時にぶっ通しで8時間寝てから勤務したら
「あれ?いつもより体が動くぞ?」
「あれ?いつもより頭も働くぞ?」
となりました。睡眠大事です!
ちなみにこんな微妙な睡眠をとっていると毎月熱が出たり胃腸がやられたり、とにかく色々体調不良が現れましたので、本当睡眠は大事です!(2回目)
病院栄養士を辞めようと思う理由④20代でも50代の上に立たねばならない
栄養士って入っていきなり現場責任者みたいに扱われることないでしょうか?確かに食品衛生とかを勉強したのですが、やはり教科書と実際はだいぶ違っていて、お手本通りにはいきません…。
揚げ物で毎回3点測って記入したり、焼き物炊きもので温度を記録したり…。従業員さん、ちゃんと測ってくれたりはするんですけれど、紙面に書くまでは手が中々動きません。
それを「書いてないですよ、書いてください」と言って回ったり、トマトを素手で切っているのを見つけては「衛生的にそれはちょっと…」と注意したり…。お目付け役と雑用係ですよねほんと。
書面は調理師が書かなくても困らない。困るのは監査でつつかれる栄養士と、万が一の食中毒の備えですが、万が一の食中毒に備える書類なので書いてくださいと言ったところで「そっか!じゃあ書かないと!」となってくれる人の方が少ないです。
あと、調理師とパートのおばちゃん達はだいたいクセが強いので、こちらのお願いをちゃんと聞き届けて実行して貰えるまでは並々ならぬ努力が必要ですよね…。
書いたら思い出して辛くなってきました。こんな業務をしているあなた、大変お疲れ様です。
病院栄養士を辞めようと思う理由⑤管理栄養士が厳しすぎる
直営の病院にいたはずなのに、委託側の管理栄養士か?というくらい厳しい管理さん、1人はいませんか?
うちの病院には2人いました。もう泣く子も黙る恐ろしさです。
よく言われたことにぐさっときて泣いて帰っていました。
ある日こんなことかありました。
当日の献立で使う人参がみんなで分けるとどうにも足りなかったので、在庫を使用して良いか聞いてみると「なぜ足りないの?みんな何g使ったの?調べて報告してきて」
このくそ忙しい調理中にそんなことやってられないから早く人参を分けて欲しい…。と思いながらみんなに何g使ったか聞いて回ると、誰かは嘘の申告をしているようで、計算上は足りるようになります。
結果を報告すると「足りないこと、ないじゃない」
以上!人参はもらえませんでした!
でも私の人参は確かにない!ください!
…それ以上は言いに行きませんでしたけどね。
その管理栄養士さんは「自分でよくよく考えた上での答え合わせにくるならいいけれど、最初から考えもせず質問するのは駄目」という教えの方です。
いや、一理あります。ありますとも。
でもね、あんまりスキがなさすぎると、あ~また怒られるんだな。と思って質問に行くことすら止めてしまいますよね。
私はこの管理栄養士さんを見てから、私は一緒に働く人には優しくしよう。と思いました。
病院栄養士を辞めようと思う理由⑥調理師の機嫌取りに疲れた
ここだけの話、調理師さんってプライド高くて扱いづらいなと思うことありませんか?
私は毎日思っていました。俺ルールがありすぎる。って。
どちらかといえば、病院食は
- 誰が作っても同じ味
- 誰でもできるやり方
- 調理法のマニュアル化
が求められるのですが、どうしても
- 俺流のアレンジ
- 俺だけのやり方
- マニュアルには沿わない
に行きがちです。向上心はありがたいんですけども、どうもこだわりを持ちたがります。
それの何がいけないかって、たまに衛生を無視した方向に行ってしまうことです。それを注意する→機嫌が悪くなる。このパターンが多いです。
でも調理のスペシャリスト。献立の調理法やおいしい食事の提供は栄養士には適いません。うまく機嫌を取りながら手の平で転がす…。20代そこそこの私には難しい課題でした。
病院栄養士を辞めようと思う理由⑦献立が分かれすぎていて調理が大変過ぎる
病院食だから仕方ないんですけれど、献立がすっごく分かれていて、1人で作るのが大変ですよね。
例えばカレーを作ります。
- 常食→普通の牛カレー
- 心臓食→減塩のカレー
- 心臓食2→さらに減塩のカレー
- 心臓食→肉がダメな人のエビカレー
- 糖尿食→じゃがいもではなくカリフラワーのカレー
- 糖尿食2→更に肉がダメな人のカレー
- 糖尿食3→糖尿食の刻み食ひき肉カレー
- 軟菜食→カレーがダメな人の肉じゃが
- 軟菜食2→肉がダメな人のエビじゃが
- 刻み食→野菜を刻んで作るひき肉じゃが
- 刻み食2→更に肉がダメな人のエビじゃが
- 透析食→野菜をいったん茹でこぼして作るカレー
こんな感じでした。鍋12個。もうちょっとありましたがコンロが足りないので作る順番も考えながら作っていました。途中でこれは何カレーだったっけ?と自分でもなりかけるんですけど、絶対に間違えられません。
もう頭爆発です。非常にプレッシャーでした。今ではもう作れる気がしません…。
最後に。辛いと思ったら辞めてもいいんですよ。
辞めたいなと思った瞬間はたくさんあるんですけれど、7つほどあげてみました。調理現場は
- 年功序列
- 献立は複雑
- 栄養士は雑用係
- 早番・遅番・残業はあたりまえ
思っていたよりしんどい現場でした。
患者さんのためご飯を作る使命感より、現場内のいざこざに耐えきれずに辞めてしまったので、続けてらっしゃる病院栄養士さんには頭が上がりません。
こんな環境の中、毎日頑張りすぎるくらい頑張っているあなた。
辞めたいな…と呟いてしまったあなた。
もういっそ、辞めてもいいんですよ。
栄養士の業界は再就職しやすいです。絶対他にいい職場が見つかります。
あなたの経験は無駄にはならないんですよ!
応援しています!
\丁寧な転職サポートが魅力!まずは無料登録してみる/
転職支援金20万円がもらえる介護・福祉の転職サイト『介護JJ』公式サイトはこちら>>
スポンサーリンク
コメントを残す