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病院栄養士ってどんな仕事なのか気になりますよね。
何をしているのか、きついのかしんどいのか。
求人情報を見ていると病院栄養士の求人は多いので
一度は就職先の候補に入れようと思いませんでしたか?
私も就職する前はどんな仕事なんだろうかと思っていました。
難しいのか、新卒でも出来る仕事なのか。
今回は私が病院栄養士として3年働いてきた体験談をお話したいと思います。
3年ちょっと、どんな仕事内容だったんでしょか。
是非就職する時の参考にしてみてくださいね!
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Contents
お給料は低め
給料の話はこちらに

ざっくり言うと残業ありで手取り16万くらいでした。
直営の病院は福利厚生も割ときちんとしていましたよ!
栄養課従業員の数
病院で配属された栄養課には
-
管理栄養士 4人
-
栄養士 3人
-
調理師 6人
-
パート 7人ほど
の従業員がいました。
割と大所帯です。
管理栄養士の年齢は?
- 主に30歳代が多い
- 主任、係長は30歳代
- 上は50歳代まで在籍している
栄養士の年齢は?
- 新卒は私だけ
- 他2人は30歳代
調理師の年齢は?
- 勤務しながら調理師になる方もいる
- 下は40歳代から上は60代と幅広い年齢層
パートさんの年齢は?
- 50歳代でも若い
- ほぼ60歳代
- 年金も貰っている世代もいる
調理業務ばかりをこなした3年間
1年目は契約社員でした。
仕事内容は
- 調理
- 盛り付け
- 洗浄
- 仕込み
- 保存食採取・管理
- 嗜好調査
でした。
献立作成は管理栄養士の仕事です。
あまり調理師と変わらない業務をしていたので
栄養士でなくてもいいのでは?
とは常に思っていました。
(病院には栄養士の配置義務があるのもあって、必要なのですが)
むしろ、調理師よりもしんどい仕事をやらされるのに
調理師より仕事が多いので
栄養士を辞めたい。と同僚がよく愚痴っていました。
管理栄養士は事務仕事しかしませんが
栄養士ほほぼ厨房にいて調理業務をしていました。
正社員になっても仕事内容は同じ。
2年目になり、正社員になれましたが
仕事内容はあまり変わらず、調理業務ばかり。
おまけに厨房責任者=栄養士となっていたので
調理のメインは何故か栄養士。
魚を焼いたり、肉じゃがを作るのは栄養士。
小鉢のほうれん草のお浸しを作るのは調理師という
ちょっと変わったところでした。
変わったところといえば
前日仕込みが次の日の朝分しかしないので
昼食調理を8時30分から切り込みを開始するところでした。
(10時くらいまでに仕上げないといけないのでとても忙しいです)
3年目になってやっと発注業務と食数管理を教えて貰えるように
発注業務
3年目になって、ようやく発注作業をやらせて貰えました。
2日かけて1週間分の発注をしたり、手発注な部分も多くて
ミスする度に大事になって始末書を書いていました。
何枚ヒヤリハットを書いたことでしょう…。
ひどい時は毎日書いていたので
その時は落ち込みましたね…。
食数管理
医療事務課から食事箋がポストに届くのでそれを見て
- 献立形態を考える
- 食事札作成
- パソコンに入力
をします。
食事の数を整理して厨房に伝えたりする役目で
その日1日は厨房責任者になります。
毎日はやらないのでこれもまた忘れていることがあったりしてミス連発…。
ミスすると、患者さんに迷惑がかかったり
厨房からクレームが来たりするので
とても重要な役割でした。
早番、日勤、遅番と3パターンの勤務時間
入社して1か月は日勤しかなかったものの
それ以降は早番、遅番ありの勤務になりました。
- 早番:6時30分~15時30分
- 早番2:7時~16時
- 日勤:9時~18時
- 遅番:10時30分~19時30分
3つの勤務体制でしたが
人がいないので
早番の人は6時~17時くらいまでいるのも普通にあり
遅番の人も日勤からの残業で19時半までいることも普通でした。
月の残業時間は30時間ほど。
朝6時に来て夕方18時までいることも割とありました。
毎日が眠くて、時には判断力も低下してミスも連発…。
ということも多かったです。
月に1回38℃の熱が出ている時期もありました。
でも人がいないので休めなくて出勤。という日も多かったです。
古い考えの人が多い。
60代のパートさんが多いので
- 熱があっても休まず来ている!えらい!
- 包丁で手を切った?塩でも塗り込んでおく?
- これくらいで食中毒なんておきないわよ、昔は~
といった、昔の考えの方が多く、
しかも10年くらい働いてる人も多いので
こちらの最新の情報を聞いて貰えることが少ないです。
調理師と管理栄養士の板挟みにあう
管理栄養士は患者さんのことを考えて
割と無理難題をふっかけてきたりします。
例えば、もう盛り付けも終わった後なのに食事を変更してくる。
とかですね。
患者さん第一なので、それはいいのですが
調理師は現場第一。
そんなに急に変更して貰ったら困るだとか
材料がないから出来ないとか
そんな時間で盛り付けは出来ないetc…。
厨房の風通しも良くしたいけれど
管理栄養士の言うこともごもっともなので
その板挟みにあって、苦しむことも多くあります。
新卒でも働けるか?
私は新卒で就職しましたが
1か月くらいは調理師さんに調理のやり方を丁寧に教えてもらいました。
でも、その日わからなかったことを先輩に聞いて復習と
明日の献立を見て、わからないところを予習したりと
時間外に勉強することが3か月は続きます。
3か月経つと献立が1週するので
調理したことがあるものが出てきます。
そこでまた確認しながら調理をして
段々覚えていきます。
3年も経つ頃には、献立マスターになっています笑。
献立自体はそんなに難しいものではなく
基本的なことしかしないので
- 茹でる
- スチコンで蒸す
- スチコンで焼く
- 鍋で煮る
- 油で揚げる
- 包丁で切る
家庭料理の延長なので、特別な調理はあまりありません。
病院栄養士で働くメリット
次の就職先で「病院で働いていました」というと
すんなり再就職できます。
実際に私がそうだったので、管理栄養士の試験を受けるまで
一度実務経験を積むのもいいと思います。
狙い目の直営病院栄養士の就職先
古い病院には、長く勤めている方が必ずいます。
その人と相性が合わなかったら最悪自分が辞めなくてはいけません。
そして、考えも古く、新しいものについていけていないとか
最新の器具がなかったりもするので
応募するならなるべく新しい病院が良いです。
皆が一緒に働きだすので、従業員の数も多く、板挟みにあうことも少なく
器具も最新のものなので、精神的に楽だと思います。
まとめ、病院栄養士はほぼ調理業務!
- 病院栄養士はほぼ調理業務
- 予習復習は欠かさずに
- 事務職がしたければ早く管理栄養士になる
病院栄養士として働いてきたことを書きましたが
辛い思い出ばかりが溢れてきましたね…。
ここでの辛かった経験は後ほど再就職した時に大いに役に立っているので
無駄ではなかったのですが
良く泣いて帰ったり、体調を崩したり…。
上司やパートさんの機嫌取りに疲れて最後は辞めてしまいました。
栄養士としてキャリアアップしたいなら、ここで3年現場経験を積んで
管理栄養士試験に合格して、事務作業に入ってください!
管理栄養士になれば、栄養指導が出来ます。
人に教える前に食事の作り方や応用力がつくのは
病院栄養士の強みだと思います。
現場を知っている管理栄養士というのは厨房からの人望も厚くて
ありがたがられます。
ぜひ、頑張ってみてください!応援しています!
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